2016/09/14

パリの子どもたちは虫歯にならない…?フッ素のお話☆

こんにちは、メロントマトです。
今日は歯の健康についての話です。

フランスの子どもたちって、(少なくとも私がパリ市内の公園とかで見かける子たちは)学校が終わって保護者と公園に来ると、チョコレートや甘いパンなどをたーくさん食べています。

でも、あんまり虫歯っていう話を聞かないのよねー。
いや、私が日本人だから現地フランス人の知っている母体数が少なくて知らないだけ?と思っていたら、なーんか理由の一つが見えてきました。


☆ ★ ☆ ★ ☆


日本にいた頃、子どもが生まれて歯が生えてきてから、ときどき歯医者に行って、子どもの歯にフッ素を塗ってもらっていました。
(※フッ素に関しては、身体に危険だという否定的な意見もありますが、それについては下のほうに私個人の見解を書いております。)

パリに来てからは、虫歯にならないようにと、毎晩念入りに歯磨きしていて、今のところ(渡仏後1年ちょっと)虫歯はまだできていません。
でもね~やっぱり心配なもので、フッ素塗りたいな~なんて思っていたんです。

そんな折、自分の歯の歯石取りに歯医者に行ってきたのですが、そこで「子どもの歯のフッ素塗り、やってるわよ!」と聞きまして。

あら~~パリでもできるのね。

ちなみにその歯医者さんは、パリ16区にある「Jean-Paul MULLER(ジャンポールミュラー)歯科医院」です。
詳しくは以前のブログ記事をご覧くださいね→日本語が通じるパリの歯医者さん

こちらでは40€でやってくださるそうです。
渡仏してからすぐに聞けば良かったわ…。


それともう一つ、その歯医者さんで雑談がてら聞いたのだけど、
これ、皆さんご存知??



SEL…そう、塩、です。

よく見ると、下の赤い部分ね、



拡大して見てみると、
FLUORÉ
って書いてあります。

英語に訳すとfluorine
昔の記憶ね、「すいへーりーべーぼくのふねー」なんてやりませんでした??(地域によって違うかな…横浜ではこうでした)
その「ふ」、元素記号のFですよ。

そう、これ、フッ素のこと!!

こちらのお塩、フッ素入りなんです。
(ちなみにその左側の単語、IODEはヨウ素のこと。だからこの塩はヨウ素とフッ素入り。←なんでヨウ素も入っているかって?それも下にちょこっと書きました。)
※厳密に言うと、「フッ素」ではなく「フッ化物」が配合されています。これは「フッ素入り歯磨き粉」なんて謳われている類も同様、フッ化物が含まれています。フッ化物とは、F-が入った化合物のことね。たとえばNa+とF-が化合したNaFはフッ化ナトリウム。これもフッ化物の一種ですよん。


これ、何に使うかというと、普通に料理に使えます。


歯医者さんの奥様が仰るには、
フランスの小学校などの給食では、このフッ素入りの塩が使われているとのこと。

これが原因かどうかはしらないけど、日本に比べて虫歯の子が少ないんだって。

ほかに考えられる要因としては、フォークやスプーン、コップなどを親と子で分けている、というのもあるかもね。
近年日本でも、口に付けるものは共有しないようになってきているけれど、フランスに比べたらまだ虫歯ができやすい環境なのかな。

上の写真のお塩は、普通にスーパーで売られていますよ。
家庭で普段の料理に使うことで、特段歯医者でフッ素を塗ってもらわなくても、虫歯になりにくくなるんだそうです。

歯医者がこれ勧めちゃ商売あがったりでしょ、というツッコミはさておいて(笑)。



☆ ★ ☆


では最後に。フッ素とヨウ素について。

フッ素って猛毒なんじゃないの?そんなの歯に塗ったり体内に摂取して大丈夫なの??
ってギモンがあるかもしれませんので、それに対してちょこっと私個人の見解を。

私が思うのは、「摂取量が重要」ということ。
水だって醤油だって、摂り過ぎたら身体にとって毒になります。飲み過ぎたら死んじゃうもの。
でも、じゃあ毎日水飲まない?醤油使わない?
そんなことないですよね。

そもそもフッ素(というか正確にはフッ化物)は食品にも微量に含まれていて、普段摂取しているものです。

そりゃ大量に摂ったら危険ですが、「フッ素入りの塩」は「塩」故に毎日体内に入る量はほぼ決まっています(=摂り過ぎることもない)。


では、その摂取量について算出してみましたので、以下興味のある方はご覧ください↓

~危険とされる量は?~

ちょっとネットで調べてみましたが、フッ素が危険だと訴える側がよく使用している「フッ素症」の発症例は、かなり高濃度のフッ素を含む井戸水を飲んでいました。(フッ化物濃度が10ppm以上)
10ppmとは、簡単に言うと水1リットル中にフッ化物が10mg含まれている、というもの。
たとえば1日2リットルの水を、フッ化物濃度が10ppmの井戸水から摂るのであれば、フッ化物を1日で20mg摂ることになるわけです。

一日あたり、フッ化物を20mg摂取し続けると、フッ素症になる可能性が高い、といえます。



~日本の歯磨き粉で摂取する量は?~

たいして、市販されているフッ素入り歯磨き粉の濃度は1000ppm以下。
1000ppmって大きいじゃん!と思われるかもしれませんが、重要なのは摂取量です。

歯磨きでチューブから歯ブラシに出す量って、1gもありませんよね。せいぜい0.5gくらい?
1000ppmって、1リットルあたりに含まれる量が1000mg、ということなので、
0.5gの歯磨き粉に含まれるフッ化物の量は、簡易的に0.5g=0.5mlとすると、(0.5ml/1000ml) x 1000ppm = 0.5mg、となります。

しかも、歯磨きのあと全部飲み込む人なんていませんよね?口ゆすいで出しますしね。
若干口の中に残ったとしても、0.1mgもないわけです。



~歯科医院で歯面に塗布される量は?~

歯科医院で使われるフッ素歯面塗布剤のフッ化物濃度は9000ppmと、市販のフッ素入り歯磨き粉(1000ppm以下)に比べてかなり高濃度です。
たとえば塗布剤を1g使ったとして、1/1000 x 9000 = 9mgのフッ化物を摂取することになります。
が、これは毎日ではありません。
フッ素症になった人が毎日摂っている半分の量を、3ヶ月のうち1日だけ摂るだけのことです。



~フランスのフッ化物入り塩を使うことによる摂取量は?~

フランスで販売されている塩のフッ化物濃度は、250mg/kgです。
これは、塩1kgあたりフッ化物が250mg含まれている、ということ。

塩は一般的に成人であっても1日に多くて10gくらいでしょうから(理想は8gだったかな?)、その全てをフッ化物が入った塩を使ったとしても、1日あたりにフッ化物入り塩から摂るフッ化物の量は
(10g/1000g) x 250mg = 2.5mgとなります。

実際には、1日で摂る塩分量の中には、元々食品に含まれる塩分もありますし、自宅で料理する際に塩分入りバターを使ったり調味料の中に塩分が含まれていたりするので、フッ化物が入った塩を使うのは半分もないでしょうね。
1日1mgくらいでしょうか。



~各国でのフッ化物摂取目安量~

ここでは、フッ化物入りの塩が一般的に販売されているフランス、そして虫歯予防の一環として水道にフッ化物を添加しているアメリカの2国について取り上げます。


フッ化物入りの塩が一般的に販売されているフランスでは、一日に摂ったほうがよいフッ化物の量は
生後6ヶ月~3歳:0.25mg/day
3歳~6歳:0.50mg/day
6歳以上:1mg/day
とされています。


水道水にフッ化物を添加しているアメリカ(※自治体によって異なる)では、
生後0~6ヶ月:0.01mg/day
7~12ヶ月:0.5mg/day
1~3歳:0.7mg/day
4~8歳:1.0mg/day
9~13歳:2.0mg/day
14~18歳:3.0mg/day
19歳以上(男性):4.0mg/day
19歳以上(女性):3.0mg/day
という目安量の基準があります。
(American Dental Associationより)

フランスよりもアメリカのほうが摂取量の目安が多めに設定されていますね。
どちらにせよ、このくらいの量が摂取目安とされているならば、フッ素入り塩を料理に使ったり歯科医院でフッ素塗布してもらっても害はないといえるかと思います。


ちなみにアメリカで水道水に添加されているフッ化物の濃度は1ppmです。
成人が1日2リットル、水道から水を飲むとすると、体内に摂取するフッ化物の量は2リットル x 1ppm = 2mg
となります。
アメリカで設定しているフッ化物摂取目安量の半分を水道から得られるというわけです。



それとこのブログ記事の視点からはズレちゃいますが、ご紹介した塩の中にはフッ素のほかにヨウ素も入っているので、なんでヨウ素入り?なにかメリットあるの?という点についてもちょこっと書いておきます。

ヨウ素とはミネラルの一つです。
甲状腺ホルモンの構成成分になっており、成長を促したり基礎代謝の維持・増進の役目を果たします。
このため、ヨウ素が不足すると、甲状腺腫やバセドウ病、発育不良を引き起こすクレチン病を発症します。

(万が一の原発事故に備えてヨウ素が配られた、というニュースがありましたが、それはこういう理由ですね。)

ヨウ素欠乏症を防止するために、多くの国では塩にヨウ素を添加しています。
これなら、ほぼ決まった量を毎日継続して摂ることができますもんね。

ただ、日本では塩にヨウ素は含まれていないかな…?
というのも、ヨウ素は海藻に多く含まれており(特に昆布)、海藻類を日ごろからよく摂っている日本人はヨウ素欠乏症になる恐れが少ないため、塩にわざわざヨウ素を添加する必要がないんだとか。


☆ ★ ☆

今日はちょっと最後の一言がながーくなってしまいましたが、以上です!

ではまた~!


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Re: はじめまして

NAOKOさま☆
ご訪問&コメントありがとうございます~!

わ~、状況把握しました。お子さま連れてのパリ、大変ですね!
メールアドレスをご記入いただいたので、のちほどメールさせていただきますね。
まずは取り急ぎこちらのコメントにてお礼まで~。